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鉄(鉄骨階段など)の仕上げについて

 

今回、現場の方に鉄骨階段(ササラ)が納品されたのもあって今日は鉄の仕上げについてまとめてみました!

 

 

Contents

どんな仕上げの種類があるのか?

 

鉄の素材の色(黒)

 

 

 

 

黒皮仕上げとも言う黒い仕上げです。

これは鉄の材料が作られる時に圧力をかけて伸ばされる過程で自然にできる酸化被膜になります。

製造工程で自然にできる膜の色なので

鉄の素材の色と言っても間違いはないのですが

正確に言うと鉄の素地の色から一膜張った色となります。

自然に張った膜なので加工の段階で黒い膜が磨かれて

とれた部分がシルバーになっています。

 

意図的に塗装をした黒ではないので

こんな風にラフにまだらな部分も出てきますが

それもよい味と考えられる方にはおススメできる仕上げです。

 

 

鉄の素材の色(シルバー)

 

 

 

これが鉄の本当の素地の色です。

先ほどの黒皮を磨いて仕上げるとこの色になります。

 

黒皮も膜を張っているとはいえそこまで強くはありませんし

素地の方は膜が何もないので錆びやすいです。

そのような状況を防ぐために

ご紹介した黒皮の場合も、素地の場合も

錆防止にクリアをかけています。

 

これはテーブルの脚ですが、年数が経ってまだらに少しだけ錆も出てきています。

黒皮も一緒ですが鉄の素材そのものの色なので

それも味と思える方にはおススメできる仕上げなのですが

黒やシルバーが好みでも完全に均質な色合いを求める場合は

これからご紹介する焼き付け塗装で色をつける方がいいと思います。

 

焼き付け塗装(カラー)

 

今回納品した階段はこの指定色での焼き付け塗装仕上げになります。

粉体塗料や溶剤塗料を塗布し、塗装被膜(熱硬化性樹脂)を110℃~200℃の温度で加熱して

焼き付けて色をつけるので焼き付け塗装と言います。

 

焼き付け塗装のカラーバリエーションについて

 

指定色と聞くと何色ぐらいの中から選べるのかな~?

など思われる方もいらっしゃると思います。

 

 

この塗装用の色見本から選んでいくので

とんでもない選択肢です(笑)

 

今回もグレーの濃さだったり

少し青が混ざってるグレーか少し緑が混ざってるグレーかなど・・・

かなり悩んで決定しています。

色の選択肢が豊富なのと均質に塗装されるのがメリットです。

 

工場で焼き付け塗装する場合もありますし

色を指定して現場で塗装屋さんに塗ってもらうケースもあります。

 

 

溶融亜鉛メッキ仕上げ

 

 

最後にご紹介するのが溶融亜鉛メッキ仕上げです。

このメラメラっとしたのが特徴です。

錆防止にメッキでコーティングされた状態です。

 

施工方法がメッキ(液体)の容器に

ドボンと漬けるやり方なので

通称「ドブ漬けメッキ」と言います。

 

この溶融亜鉛メッキに更に一処理を加えた

リン酸処理というやり方もあります。

 

まとめ

 

今回鉄の代表的な仕上げについて記事をまとめてみました。

まずは鉄の素材の色である黒皮と

それを削り落とした素地の色

そして最後にご紹介した溶融亜鉛メッキ

 

このあたりは均質ではないまだらな部分を

味として楽しめるかどうかがポイントかなと思います。

ちなみに私はとても好きです(笑)

 

しっかりとした色のイメージがあり

均質に仕上げていきたいというのであれば

焼き付け塗装がいいと思います。

 

今日はここまでです。

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました!